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【公開講演会】『学生時代と文学ー三島由紀夫「豊饒の海」をめぐって』

2017.07.21講演会一般

 201775日(水)、本学名誉教授  池上康夫先生による公開講演会『学生時代と文学―三島由紀夫「豊饒の海」をめぐって』が開催されました。
 
『春の雪』、『奔馬』、『暁の寺』、『天人五衰』の四巻からなる三島由紀夫の『豊饒の海』をテーマに講演していただきました。
 当日は池上先生の古くからの教え子や専任教員の先生方が多く出席されました。

 今回の講演会では、池上先生の学生時代に6年にわたって連載された『豊饒の海』を、口頭で梗概を説明され、当時の回想をまじえながら読み直してゆきました。
 
なかでも先生が大学生のころ、ゼミで「三島由紀夫」について発表する直前に、あの市ヶ谷の事件が起こったというお話は、当時をよく知らない学生たちにとっても、たいへん印象深いものになりました。

CIMG3199.JPG

 参加された方から以下の感想をいただいております。

 三島の『豊饒の海』は四部作と長い作品ではありますが、池上先生が引用部分を音読してくださったこともあり、あっという間に作品世界へ引き込まれました。
 
とりわけ最終巻である『天人五衰』の最後、四巻通しての登場人物である本多が晩年に尼寺をたずねた場面は、先生がいちばんおよみになりたかったところだそうです。
 
    
これと云つて奇功のない、閑雅な、明るくひらいた御庭である。數珠を繰るやうな蝉の聲がここ
   
を領してゐる。
    
そのほかには何一つ音とてなく寂寞を極めてゐる。この庭には何もない。記憶もなければ何もな
   いところへ、自分は來てしまつたと本多は思つた。
    
庭は夏の日ざかりの日を浴びてしんとしてゐる。……

 先生のやわらかい朗読には、小説にながれているふしぎな余韻、「しんとしている」尼寺の庭を、40年以上の時をこえて現代によみがえらせる力があったように思います。

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