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2005年度 公開講座「声の文化」

雨夜の赤間が関阿弥陀寺で、盲目の琵琶法師の語る壇ノ浦合戦のくだりに、座をなして聞き入る聴衆は、はげしい嗚咽の声をあげ、深い悲嘆に泣きくずれたという。小泉八雲『怪談』の「耳なし芳一のはなし」である。考えてみると、平家琵琶にかぎらず、古くからわたしたちは、物語にしろ、芸能にしろ、またはさまざまな情報にしろ、その大部分を実は声や耳を通して伝え享受してきたのではないだろうか。

声明や平家に聞く日本の声の文化。また人間の声をもひとつの楽器としてとらえる西洋のオペラや声楽。現代のわたしたちが日ごろなれしたしんでいる、ラジオやテレビから流れてくる話しことばとしての声。さらには音声学や動物学の視点から、サルや人間の声が意味をもつとはどういうことか、などの問題についても考えてみたい。

<文字>の文化に対し、<声>により伝えられる文化にもういちど広く耳を傾けてみようというのが、今回の講座のテーマに他ならない。

開講スケジュール

 日付講演テーマ講演者
1 10月15日(土) 聲明 ~語りへの道~ Steven G. Nelson
法政大学 文学部日本文学科教授
田中 康寛
迦陵頻伽聲明研究会・実相院住職
2 10月22日(土) 平家語りの世界 Steven G. Nelson
法政大学 文学部日本文学科教授
新井 泰子
平家詞曲相伝
3 10月29日(土) 話しことばと声 田中 新吾
元NHKアナウンサー
4 11月5日(土) 西洋音楽と声 樋口 隆一
明治学院大学 文学部芸術学科教授
5 11月12日(土) サルの声とコミュニケーション 古市 剛史
明治学院大学 国際学部国際学科教授
6 11月19日(土) 声が言葉になるとき 佐藤 寧
明治学院大学 教養教育センター教授

開講時間、定員、会場など

開講時間 2004年10月9日(土)~11月13日(土) 
毎週土曜日 午後1時15分~3時30分 全6回
定員 150名
会場 明治学院大学横浜校舎 5号館 530教室、チャペル
受講料 4,000円(全6回)
申込期間 2004年8月30日(月)~9月25日(土)消印有効

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