Curriculum 2026 明治学院共通科目ガイドブック
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必修科目「英語コミュニケーション1AB・2AB」の履修について 世界共通語として英語が使用される現代の社会において、英語でコミュニケーションを取ろうと思う時、その相手は必ずしも英語母語話者とは限りません。むしろ、英語を母語としない人同士がコミュニケーションを取ろうとして、互いの言葉がわからないから共通語として英語を使用するという場面の方がはるかに多いかもしれません。 そうした場面の会話では、しばしばお国訛りが聞こえます。「訛っていたって、伝わればそれでいい。」そうですね、確かにそうです。でも、「伝わればいい」というのは、実は結構高いハードルなのです。例えば、日本語訛りの英語は、日本語の音になじみのない人にとっては、とても聞き取りにくいものです。だれが聞いてもわかりやすく話すためには、リズムやイントネーションなど英語の音の特徴を理解し、それを適切に使えることが必要なのです。 これまで日本の社会では、「英語は訳せればいい」という姿勢でもあまり困ることがなかったかもしれません。実際に英語を使ってコミュニケーションをするのは一部の人たちがすることで、大多数の人には関係のないことだったかもしれません。でも、時代は変わりました。英語は学校で勉強するだけで十分、それで終わるものと思っていた人たちが、仕事で急に必要になったり、留学を考えたりする時代になっています。音を大切にする明学の英語の授業を通じて、ぜひとも「伝わる英語」を目指して欲しいと思います。10 明治学院大学の英語のプログラムでは、 1 年次に「英語コミュニケーション 1 AB」と「英語コミュニケーション 2 AB」の 2 科目が必修となっています(対象者は、英文学科・国際学部を除く全学科。なお、経済学部生・グローバル法学科生用の同科目は内容が異なります)。読むこと、訳すことに偏りがちなみなさんの英語にさらに英語らしい「音」を加えて、よりバランスのとれた英語力を目指します。だれが聞いてもわかりやすい、伝わる英語で発信することを目指しましょう。 「英語コミュニケーション 1 AB」は原則として英語のみで授業が行われます。英語によるコミュニケーションはどのようにすればよいのか、実際に「聞く・話す」ことを通して学びます。また、この授業では英語の正確さや流暢さもさることながら、発話の中身も大切にしています。様々なトピックについて自分の意見を持ち、その意見を理由を明確にしながら相手に適切に伝える訓練をします。せっかく大学生になったのですから、身の回りのことだけでなく、社会や文化など、幅広い話題を英語で話せるようになることを目指しましょう。これまで英語だけで行われる授業の経験があまりないという人もいるかもしれませんが、間違えることを恐れずに、先生やクラスメートとコミュニケーションをとってみてください。試行錯伝わる英語を身につける― 1 年目の課題音を学ぶ―バランスのとれた英語力を

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