Curriculum 2026 明治学院共通科目ガイドブック
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CURRICULUM2026明治学院共通科目ガイドブック各外国語紹介図2 英語、中国語、日本語の語順比較図1 中国語のピンインと声調図3 簡体字と繁体字の違い31<「ピンイン」と「四声」が大事!><中国語の語順も S-V-O 構造 !? ><馴染みのある漢字を使うので、覚えやすい!> 日本語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」「ローマ字」の 4 種類の表記がありますが、中国語は原則として「漢字」だけで表記されます。中国語の漢字を発音するためには「ピンイン」を身につける必要があります。ここでは、誰もが知っている「ニーハオ」という挨拶の言葉を例に挙げます(図 1 )。 「ピンイン」とは、ローマ字で表記される発音記号のことです。図の矢印で示したように、母音と子音を組み合わせて構成されます。そして、母音の上につけられた記号が「声調」です。この記号の向きが、音の上げ下げを表しています。例えば、同じ「ma」という発音でも、共通語である“普通话”(プートンホア)では、mā(妈)、má(麻)、mǎ(马)、mà(骂)という四つの声調があり、この声調によって漢字が変わり、意味も違ってきます。これを「四声」と言います。これが中国語の音声の最大の特徴であり、また外国人にとっては難しいところでしょう。しかし、慣れていけば、リズミカルで歌っている音声にも聞こえてくるでしょう。 語順については、大学時代に一度ぐらいは使ってみたいフレーズを例に挙げましょう(図 2 )。中国語の語順は英語と同じようにS-V-O構造です。しかし、日本語の語順に近いところもあります。たとえば、“也”は「〜も」を意味しますが、英語のように文末に「too」を入れるのではなく、日本語と同じで主語のすぐ後に置きます。これは日本語の感覚に近いでしょう。英語を長年学んできて、日本語を母語とする皆さんには、中国語の読み書きはかなり親しみやすいと言えるでしょう。 中国語で使われる漢字には、簡体字(中国本土とシンガポール)と繁体字(主に台湾と香港)の二種類があります。皆さんがこれから学ぶのは簡体字の方ですが、日本語で使われる漢字と多少違う漢字もあります(図 3 )。 さらに、日本語の漢字からは想像が難しい簡体字もあります。例えば、以下の漢字は日本語では何という漢字に当たるか想像してみてください。“头”、“买”、“个”、“儿”、“几”。ちょっと見当がつかないかもしれませんね。正解は「頭」「買」「個」「児」「幾」です!「えっ? 漢字も難しい〜」と嘆く人がいるかもしれません。しかし、規則を覚えれば、それほど

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