各外国語紹介図5図4 街に溢れている中国語32<同じ漢字を使っても、まったく違う意味!?><巨大な人口と広大な国土>難しいものではありませんよ。例えば、「車」は“车”、「語」は“语”、「貝」は“贝”、「 見 」 は“见”の よ うに部首などを覚えていけば簡単です。 中国語の単語や簡体字を勉強するには、身近にあるリアルな素材も活用できますよ。近年、各種の案内表示板や料理店のメニューなどを見ると、外国人観光客向けに中国語も表示されることが増えています(図 4 )。通学途中や観光中に観察したり写真を撮ったりすれば、単語や簡体字を覚えていくことができて楽しいですね。 中国語には、表記が日本語と同じで意味も同じという漢字もあれば、全く意味が違う漢字もあります(図 5 )。どうしてこんなに違う意味になってしまったのだろうと考えるだけで、楽しくなりますね。 中国語を学んでいくためには、その背景にある中国語圏の社会や文化についても理解を深めることが大切です。日本と中国語圏では様々な面において共通する点もあれば、異なる点もあるからです。中国語を学ぶことで知らなかった世界に出会うこともきっとあるでしょう。 中国国家統計局によれば、2019年末の時点で、中国本土だけで人口が初めて14億を越えました。 日本の約25倍もの広大な国土は、行政区域として 4直轄市(北京・上海・天津・重慶)、23省(台湾省を含む)、5 自治区(少数民族が集中する地域)および 2 特別行政区(香港・マカオ)に分けられています。東西南北に伸びる各地の自然環境は大きく異なっています。沿岸部は気候に恵まれ、交通も発達しています。それに対して、内陸部は高原地帯が多く、砂漠化の問題が深 図6 中国各省のGDP値地図Ⅲ.中国語の背景にある社会と文化
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