Curriculum 2026 明治学院共通科目ガイドブック
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各外国語紹介① メキシコ②グァテマラ③エルサルバトル④ホンジュラス⑤ニカラグア⑥コスタリカ⑦パナマ⑧キューバ⑨ドミニカ共和国⑩エクアドル⑪コロンビア⑫ベネズエラ⑬ペルー⑭ボリビア⑮チリ⑯アルゼンチン⑰パラグアイ⑱ウルグアイ⑲プエルトリコ(アメリカ合衆国の自由連合州)36文明の交差点アメリカ大陸のスペイン語圏 ヨーロッパ大陸西端に位置するイベリア半島は、「ヨーロッパとアフリカの混血半島」ともいわれます。さまざまな民族・国家による覇権争いのすえに半島全体をまとめて支配下に置いたのは、ローマ帝国でした。紀元前206年から400年までローマの属州となった半島はHispania(ヒスパニア)と呼ばれるようになります。 ローマの公用語はラテン語でしたが、一般民衆が日常的に話していたのは土地によって違う口語(俗)ラテン語でした。そこから生まれたのが現代のスペイン語であり、イタリア語・フランス語・ポルトガル語なども同じような生まれをもつ姉妹言語です。 スペインをヨーロッパで類を見ない地にしたのが、約700年にわたるイスラム国家の存在です。711年 にアフリカ北岸を経由してやってきたイスラム勢力が、短期間でイベリア半島の大部分を征服しました。その後、国土回復戦争が始まりましたが、完全にイスラム国家が消滅したのは1492年のことでした。南部のアンダルシア地方にはグラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータをはじめとする魅力的なイスラム建築が現存します。また、長く続いた戦争のあいだには、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の三つの宗教文化の共存が見られた時代もあり、宗教および民族の違いが深刻な紛争の種となっている現代社会にも大きな教訓となりえるでしょう。 スペイン一国をとっても非常に魅力的ですが、スペイン語世界の豊かさを語るうえでイスパノアメリカ複数の世界の「出会い」Hispanoaméricaスペイン語圏アメリカ

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