各外国語紹介 ●面白いって、何がそんなに面白い?501 つめに、韓国語を他ならぬ日本語話者が学ぶという面白さです。韓国語という言語自体が日本語とよく似ていながら、違う。そのことが学習者にとって日々、知的な面白さを誘発します。2 つめに、ハングルという文字。最初は記号にしか見えなかった文字が、もう読めるようになっている驚き。そして15世紀朝鮮王朝時代に創製されたハングルは、文字体系を創る原理や運用する原理が、これまた知的な興奮に満ちています。音で表されることばを、文字がいかに書くのか? ハングルを見ると、漢字が見え、仮名が見え、ローマ字が見え、そして文字と私たちの知の係わりまでが見えてきます。*15世紀に作られた『訓民正音』という書物*現代語「サラン」(愛。恋)の古語。右は15世紀の『訓民正音解例本』の印刷用の書体、左は17世紀の筆で書かれた宮体(きゅうたい)と呼ばれる書体。
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