7CURRICULUM2026明治学院共通科目ガイドブックキリスト教の基礎の履修について(C)思 想く見られますが、クリスチャン人口の多さと活発さから見ると、現代のキリスト教の中心地は、むしろアジア・アフリカ・中南米の方だと言えなくもありません。韓国、フィリピン、インドネシアなどのクリスチャン人口は日本とは比べものにならないくらい大きく、活発です。中国のクリスチャン人口も数千万人の単位で爆発的に伸びています。キリスト教は2000年を超える歴史を、常に時代の“いま”を生きる宗教として歩んできました。歴史にウェイトを置くクラスでは、このようなキリスト教の歴史と、歴史の中に神の働きの真実を見る信仰の在り方とを、各時代の出来事に即しながら振り返り、過去と現在、神と人間との対話を深めてゆきます。 アウグスティヌスや、トマス・アクィナス、ルター、カルヴァン、ミルトン、キルケゴール、ドストエフスキー、シュライエルマッハー、カール・バルト、ボンヘッファー、キング牧師、内村鑑三、賀川豊彦など、キリスト教の神学者、思想家、社会活動家、文学者、画家、音楽家を挙げれば切りがありません。思想を重点的に扱うクラスでは、彼らの偉大な遺産を通して、神・創造・契約・律法・十字架・復活・福音・救済・終末といった、キリスト教の中心的な教理、神観、人間観、世界観、ものの見方や考え方、そして、それが現代のわたしたちに対して持っている意味を考察してゆきます。現在の緊急課題である、世界的な貧困格差の問題、地域紛争の問題、生殖医療や生命倫理、あるいは環境倫理に対するキリスト教の立場とそれをめぐる議論、キリスト教と社会との関わり、キリスト教と文化との関わりなど、担当教員の専門に即して、多様なトピックが扱われています。信仰を持って生きる人間とその思想について、議論を深めてゆきます。 ( 1 )「キリスト教の基礎A・B」は、横浜校地の月曜日から金曜日の 1 〜 2 時限目に(水曜日は 3 時限目もあり)、それぞれ内容の異なる授業が、毎時限 2 〜 5 クラス開講されます。春学期のクラスは事前に指定されていますので、各自どの教員の授業を受講するのか、シラバスを読み確認してください。秋学期の授業は、希望者に限り春学期と異なるクラスを履修することができます。 ( 2 )「キリスト教の基礎A」(春学期)と「キリスト教の基礎B」(秋学期)は、形式上、それぞれ 2 単位の別の科目です。特別な事情がある場合を除いて、学期の途中で他のクラスに変更したり、登録された曜時限と異なるクラスに出席して単位を取得することはできません。秋学期に履修クラスを変更する場合は、手続きが必要になりますので、入学後に明治学院共通科目ガイ 横浜チャペル4 .「キリスト教の基礎A・B」の履修について
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