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28教養教育センター ランゲージラウンジ運営委員会ランゲージラウンジ活動報告2022年度ランゲージラウンジ活動報告1. 総括 2008年に始まったランゲージラウンジ活動は、まず語学検定試験用の問題等をそろえて、学生たちが自律的に学習できる環境を整えることから始まった。現在は、英語とスペイン語においてILSSP(Independent Language Study Support Program)を開設し、学習者自らが具体的な目標を設定して、その目標に向かって定期的にチューターと面談しながら(英語)、あるいはオンライン学習ツールを用いて(スペイン語)、自律学習ができるような支援を行っている。 これらの活動に加え、言語(ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語、フランス語)ごとに曜日・時限を決めて、母語話者との会話実践の場を提供したり、日頃の学生の外国語学習のサポートを行ったりしている。 今年(2022)度も昨年(2021)度に引き続き、新型コロナウイルスの流行により、ランゲージラウンジもオンラインを活用しながら実施したが、秋学期からは大学の授業が全面的に対面式となったこともあり、可能な範囲で対面の要素を取り入れることができた。オンラインでの実施は大変な面もあったが、活動に携わる教員にとっても語学教育のあり方を見直す良い機会となったように思われる。 次年度についても、対面かオンラインかを問わず、引き続き母語話者との交流の機会を増やし、言語がコミュニケーションの道具であることを実感できるような場を増やすことを目標に、多様な外国語学習の支援活動を行っていきたい。2. 活動詳細2.1 英語部門:鈴木陽子 英語部門では、昨年度に引き続き、二種類の自律学習支援プログラムを実施した。一つは、一学期間にわたって自律学習を支援するIndependent Language Study Support Program(ILSSP)、もう一つは、一回のセッションから参加可能なEnglish Clinicである。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、春学期はすべてのプログラムをオンライン(Zoom)にて行った。秋学期は、対面授業が基本となったが、ここ数年で白金キャンパスに通う3、4年生の参加者が増えてきていたことから、対面とオンラインの両方で実施した。 ILSSPは、本学非常勤講師の山森由美子氏および坂井誠氏を担当者とし、月曜日(11:00‒15:30)と水曜日(11:00‒15:30)に実施した。担当者は各学生が設定した目標に沿って教材や学習方法を提案し、ポートフォリオ(学習記録)を活用して、自律的に学習計画や目標が立てられるよう助言を行った。春・秋学期共に受け入れ可能な人数を超える申し込みがあったが、個別指導という性質から、希望する学生全員にプログラムを提供することは叶わなかった。そのため、参加申込書に記入された英語学習の目標を勘案して選抜を行った。各学期の学科ごとの参加者数は表1の通りである。

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