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32きたと思われる。学生の意見としては、「話しやすい環境で、プレッシャーを感じずに、韓国語で話すことができてよかった」、「韓国語が好きな仲間に出会えてうれしい」という意見があった。先生からは「ハイブリッドで実施することで、戸塚校舎に登校できない学生も参加することができて非常によかった」ということが伝えられた。 全体的にランゲージラウンジを実施することにより、韓国語で話す喜びや達成感を感じ、韓国語学習のモチベーションをあげることができたと思われる。 また、多くの学習者が参加できるように、ハイブリッド形式での実施を続けることが必要であると思われる。2.6 フランス語部門:塩谷祐人 2022年度ランゲージラウンジ(フランス語部門)Pause Caféは、昨年度に引き続き、勝山絵深氏(本学非常勤講師)が担当した。対面での開催が可能になったものの、学生の参加のしやすさなどを考慮し、本年度も昨年度の開催方法を踏襲し、毎週月曜日にコンテンツをmanaba上で配信し、必要に応じてzoomを使用した交流会を開催した。 登録者数は67名と昨年度(約80名)に比べるとやや減ってはいるものの、一定以上の需要があることが窺える。なお、参加者はフランス文学科や国際学科の比率が高いが、さまざまな学科に所属する学生が参加しており、「学科を越えてフランス語を学ぶ学生たちが集まり、フランス語の疑問を解決したり、実践的なフランス語を習い覚えたりするだけでなく、フランスの情報が得られるカフェのような場所を設ける」という本ラウンジの目的に適うものとなった。 コンテンツの内容は、学生からの要望もあり、昨年度よりもフランス語の勉強方法や発音に関するものを強化したが、同時にフランスの日常生活にまつわる文化的な出来事(交通事情やクリスマスの様子など)も併せて紹介した。また、自主学習できるように、おすすめの勉強サイトや検定試験の情報、そして、小テストも作成し、力試しや授業の復習ができるようにした。この小テストは任意で取り組むものなので多くの学生が参加しているとは言い難いが、一方で毎回のように利用している学生もおり、本ラウンジを語学学習にも積極的に役立てようという学生の意欲が見られた。 今後も学生の要望に応えつつ、 文化と語学の両面からフランスに対する興味関心が高まるラウンジづくりを目指したい。なお、対面では特定の曜日の昼休みしか活用できなかった本ラウンジであるが、昨年度、本年度の活動を通じて、オンラインでの開催であれば通学時間や空き時間を利用して参加することが可能であり、キャンパスにとらわれることもなく参加できるという利点が浮き彫りとなった。しかし、ライブでの交流や対面で言葉を交わしながらフランスについて学生同士が話をできる場も必要であると思われる。そのため今後の課題としては、コンテンツと交流の場作りというラウンジの二つの特性が活かせる新たな運営方法も検討していきたい。

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