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38 仏検3級は「基礎の総まとめ」と位置づけられるため、一定のニーズがある。そのため、学生の参加のしやすさを考慮し、今後もmanabaとZoomを併用したやり方を継続することも考えている。一方で、春学期と秋学期を同一曜時限で設定すると履修状況によって両学期とも参加ができないという声も学生から寄せられている。今年度春学期は火曜5限、秋学期は水曜5限と、試みに曜日を変えてみたが、今後も曜時限を別に設定するなどの対策を検討していきたい。■仏検4級・5級対策講座 昨年度に新たに開講した仏検4級対策講座であるが、2022年度も引き続き開講し、本学非常勤講師の加藤美季子氏が担当した。開講2年目となる本年度は、開講方法やレベルの設定を、より学生のニーズに適うように調整をしながらの運営となった。具体的には、春学期は4級対策講座としてオンライン開講とし、秋学期は対象を広げて4級と5級の対策講座とし、対面で行った。 春学期は事前申し込みが5名、2回目からは1名の参加となったが、最後まで当学生は受講を続けた。少人数でもニーズがあれば開催する意義はあるであろうが、学生が2回目以降も参加するモチベーションが保てなかったひとつの理由に、オンライン受講の手軽さがあると推察される。また4級は主に横浜キャンパスの学生を対象としているが、他の授業が対面となったため、オンラインでの参加がしにくくなったということも原因として考えられる。 春学期の状況を踏まえて、秋学期は4級・5級対策として対面で行った。事前申し込みが4名で、最終回だけは1名となったものの、ほとんどの回に3名が出席していた。なお、5級の受験を考えている学生の参加率が高く、予想以上に5級対策のニーズがあることがわかった。ただし春学期と秋学期の要望が同じであるとは限らないため、来年度は両学期ともに4級・5級対策講座とし、対面で開講した上で、学生のニーズをより正確に把握しつつ、開講方法や対象レベルを調整していきたい。 講座では、事前に配布した過去問題の解説や説明を行った。これは対策講座としては実践的で、学習効果も高い方法であると思われる。今後もこのやり方を基本としながら、学生の学習意欲を高めつつ、さらに上の級に挑戦できるよう促していきたい。日本語部門:徳間晴美 開講2年目となる日本語関連講座について、以下のとおり報告する。■JLPT(日本語能力試験)N1講座 2022年度はN1レベルの講座を開講し、それぞれ7月と12月の試験日前に実施した(全8回)。講座は2021年度同様、manaba(LMS)を利用して受講生への連絡や資料配布を行い、授業はZoomでの同時双方向型で進められた。受講生は5名以下の少数ではあるが、JLPTのN1を受験予

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