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39定であるという目的を持った留学生であり、熱心に取り組んでいた。 講座の内容については、初回授業で各受講生が希望する分野を聞きとり、学習内容を柔軟に調整しながら行われた。講座担当者からは、受講生にとって、N1文法のブラッシュアップになったとともに、自信をつけることができた講座であったとの報告がなされた。■日本語教育入門講座 受講生は留学生数名を含む、学部生10名から15名であった。講座は、上記講座同様のmanaba(LMS)およびZoomで実施した。開講時は、異文化交流に興味があるといった、ややぼんやりとした理由で参加した学生たちも、「やさしい日本語」とは何かについて考えたりする中で、徐々に日本語の特徴や教え方のコツを捉えていった。自分たちで考え、話し合って解決するというスタイルにも慣れていき、意見が交わせるようになっていった。本講座の受講を通し、「ボランティア教室で子どもたちに日本語を教えてみたい」といった具体的な目標が見えてきた受講生や、自分で図書館に行って日本語の教科書を借りてみたり、日本語教育能力検定試験の勉強を始める学生もいたりと、日本語教育の世界に一歩近づくきっかけになったようである。

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