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研究所概要報告9月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告公開講座研究プロジェクト報告研究業績The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Artsわけ大学における中上級教材への具現化のために、次の諸点について力点を置いた:言語文化論:言語場と言語文化のただ中で言語を獲得     言語文化の観点から1年の各月ごとの重要なイッシューとなる行事や文化を主要な会話文のテーマとする。12話の構成である。さらに各話ごとにIT関連などサブテーマを会話文に取り入れ、伝統文化と最新先端の文化との接点からも学習効果の向上を狙う。談 話 論:談話のストラテジーの目的意識的な獲得     人はどう話しているかというありように注目する。聞き返しの表現、非難の気持ちの表現、戸惑いの表現、間つなぎ表現など中上級レベルの談話のストラテジーを獲得することにより、最も自然で高度な会話力を身につける。文 体 論:話しことばと書きことばの明示的な区別     韓国語において話しことばと書きことばの混用は非常に不自然な表現になってしまう。話しことばのハムニダ体、ヘヨ体、ヘ体、書きことばのハンダ体といった文体の厳格な区別、及び書きことばへの習熟は中上級レベルでは必要不可欠な学習である。文 法 論:中上級レベルでの文法諸形式間の区別     引用形と引用構造からなる、日本語より豊富な数を持つ引用の表現、日本語の受動文と韓国語の能動文の対照、意志を表す諸法など、日本語との対照的な観点から区別・表現しにくい大きな文法事項を扱う。表 現 論:分析的な文法形式の獲得     1単語に総合されておらず,分析的に複数の単語が連なって1つの文法形式として働く、「する・はずが・ない」「する・ことが・できる」といった高次元の分析的な表現を学ぶ。こうした分析的な諸形式は日本語より豊富であって、中上級レベルを決定づける表現ともなる。語 彙 論:類義語の区別、語種(固有語・漢字語・外来語)の意識化。     とりわけ故事成語、外来語、オノマトペなどを、行事や文化とからめながら,目的意識的に取り上げる。ほかに外観を表す表現、ヘアスタイルの表現、性格を表す表現、IT関連表現などを、類似した表現・語彙をグループで提示することによって、当該カテゴリーの単語を一定程度網羅的に学び、語彙力を向上させる。3.3.コンテンツ 言語場と言語文化から学習者が言語を獲得できるよう構成する。登場人物を定め、全体が一つのストーリーになる。1年の各月ごとの文化のテーマとサブテーマの設定により、伝統文化と最先端の文化が経験できるよう構成している。目次から確認しよう:

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