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研究所概要報告月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告公開講座研究プロジェクト報告研究業績30The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts教養教育センター ランゲージラウンジ運営委員会1. 総括 2008年に始まったランゲージラウンジ活動は、まず語学検定試験用の問題等をそろえて、学生たちが自律的に学習できる環境を整えることから始まった。言語ごと(ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語、フランス語)に、授業以外で学習言語を使ってコミュニケーションをすること目的とした会話スペースを設置して、学生と当該言語の母語話者(教員や留学生)との交流を楽しんできた。一方、英語とスペイン語は、ILSSP(Independent Language Study Support Program)を開設し、学習者自らが具体的な目標を設定して、その目標に向かって定期的にチューターと面談しながら(英語)、あるいはオンライン学習ツールを用いて(スペイン語)、自律学習ができるような支援を行ってきている。2020年−2021年の新型コロナウイルスの流行時には、オンラインという中での実施を強いられながらも、担当事務の支援や担当教員の様々な工夫で持続することができたが、参加者への周知の難しさやオンライン開催ということで気軽な参加が難しかったこともあり、参加者が減ったことは否めない。 今年(2023)度からほぼ全面対面の中での活動が再開し、オンライン開催の経験を生かして、それぞれの言語が、様々な方法で活動を行ない、学生の興味の持続に大きな貢献をしたということが窺える。今後の課題としては、それぞれの言語の担当者、開催責任者で会合をもち、実施時の体験や工夫している点、さらには問題点などを共有し、一層の工夫をしながら外国語教育活動を行なっていくことが必要だと思われる。 次年度についても、様々な活動の方法を模索し、母語話者との交流の機会を増やし、言語がコミュニケーションの道具であることを実感できるような場を増やすことで、学生の外国語学習への興味、学習意欲の向上を目指していければと思っている。2. 活動詳細2.1 英語部門:鈴木陽子 英語部門では、昨年度に引き続き、二種類の自律学習支援プログラムを実施した。一つは、一学期間にわたって自律学習を支援するIndependent Language Study Support Program(ILSSP)、もう一つは、一回のセッションから参加可能なEnglish Clinicである。いずれのプログラムもここ数年で白金キャンパスに通う学生の参加者が増えてきていることから、春・秋学期共に対面(横浜キャンパス)とオンライン(Zoom)のどちらでも参加できる形で実施した。 ILSSPは、本学非常勤講師の山森由美子氏および坂井誠氏を担当者とし、月曜日(10:00−14:30)と水曜日(11:00−15:30)に実施した。担当者は各学生が設定した目標に沿って教材や学習方法を提案し、ポートフォリオ(学習記録)を活用して、自律的に学習計画や目標が立てられるよう助言を行った。春・秋学期共に受け入れ可能な人数を超える申し込みがあったが、個別指導という性質から、希望する学生全員にプログラムを提供することは叶わなかった。そのため、ランゲージラウンジ活動報告2023年度ランゲージラウンジ活動報告

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