研究所概要報告月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告公開講座研究プロジェクト報告研究業績38The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts中国語部門:洪潔清 2023年度の「中国語資格試験対策講座」は、白金キャンパスでは通年オンライン形式でHSK4級とHSK3級を開講し、横浜キャンパスでは対面形式で中検4級講座を春学期のみ開講した。 実施方法については例年通り、過去問を毎回一つの出題形式に絞って事前にmanabaの小テストにして公開し、受講者に問題を解かせる。リアルタイムオンラインまたは対面授業では間違いの多かった問題について解説を行う。受講者に一週間弱の解答時間を与えて解かせた。十分な時間を与えることで、受講者には自分で単語を調べて考える習慣が身につき、かつ出題形式に習熟させる効果があった。実際に筆記問題の練習で覚えた単語はリスニング力を高めることにも役立てたと見られる。受講生の中にレベルの差があるので、教員は受講者のレベルに合わせて個々に対応するよう工夫していた。 年間800人以上の中国語履修者数がいる中、資格試験講座に参加する学生が1桁にとどまることは今後の課題となりますが、一回も欠席せずたいへん真面目に勉強していた学生もいた。また、講座を受講して試験に合格した学生もいるため、今後もこれらの講座を継続的に開講し、より多くの学生に受講してもらう必要があると思われる。ドイツ語部門:コンスタンティネスク チェザル 2023年度のドイツ語検定3級対策講座は、春学期中に全8回、横浜キャンパスにて内田賢太郎氏(本学非常勤講師)が行った。講義の形式は対面とZoomを併用したいわゆるハイブリッド形式であった。 1回の授業で大問1つの対策をすることを目安に、授業前半はその問題の傾向と対策、文法事項の復習や確認を行い、後半は直近4回分の過去問を解き、解説を行った。前半で用いる資料および過去問は、事前にmanabaにアップロードし、各自授業前に目を通すことを推奨した。また授業後には、板書や時間内では扱いきれなかった問題の解説、過去問の解答を添えたファイルを作成しアップロードし、復習を繰り返し行うことを促した。加えてmanabaの小テストの項目に、過去問2回分を入力し、各自確認として解くことを推奨した。 3級の問題で頻出するイディオム表現はこのファイルに記したが、3級ではどうしても語彙力が一定以上必要になるため、簡単な単語リストを共有したうえで、単語帳を自分で買って、試験に向けて繰り返し読んで、できるだけ多くの単語、表現を覚えてゆくことの重要性を強調した。 登録者は11名、コンスタントに出席した受講者は3名で、内1名は対面での参加だった。合否のアンケートは特に行っていないが、1名からは合格の連絡を受けた。 4級対策講座は秋学期に全8回で行った。登録者全員が対面での参加が不可能だったため、オンデマンド配信で行った。形式はおおむね3級と同様、前半で問題の傾向と対策、文法事項の確認を行い、後半で直近4回分の過去問を解説し、学習すべきポイントを明らかにしていった。語学検定講座報告2023年度語学検定講座報告
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