研究所概要報告月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告公開講座研究プロジェクト報告研究業績42The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts■仏検4級・5級対策講座 一昨年に開講した仏検4級対策講座は、昨年度の秋学期より4級・5級対策講座と範囲を拡大して開講している。今年度も引き続き4級・5級対策講座とし、本学非常勤講師の加藤美季子氏に担当していただき、検定試験の実施に合わせて春学期・秋学期に各1講座ずつ、月曜5時限目に対面での実施となった。 講座の内容は今までの方法を踏襲し、実際の過去問を事前に配布し、それを元に実践的なトレーニングと解説を行う方法をとっているが、これは試験対策としては高い効果が見込めるので引き続き講座の基本的な方法としたい。これに加えて、昨年度の経験から参加者には各自使用している教科書を持参してもらい、文法項目を説明する際にはそれぞれが授業で学んだことを参照しながら内容を思い出せるように工夫をした。さらに「冠詞」「動詞の活用」「前置詞」など項目別に分けてまとめたプリントを講師が作成して配布し、過去問を解きながら参照できるようにした。 春学期は事前申し込みが10名、初回の参加者は6名であったが、最後まで持続的に参加したのは1名となった。昨年度よりも事前申し込みが増えたものの、昨年度同様、いかに学生の継続的な参加を促すかが課題として残った。一方、秋学期の申し込みは5名であったが、そのうち4級の受験を希望していた1年生(フランス文学科)の3名が最後まで出席し、講座の雰囲気もとても良かった。 単位とは関係のない講座であるため、気軽に申し込みはしてみるが参加には至らないという学生がいることはある程度仕方がないことではあるが、学生が持続的に参加できるための工夫を今後も考えていきたい。例えば、今年度の秋学期は4級対策という具体的な目標がある学生に持続的かつ積極的な参加が見られたことを鑑みて、4級と5級の両方を対象とするのではなく、学期ごとにどちらかに級を絞って開講することや、参加しやすいように対面だけでなくオンラインあるいはハイフレックス型の開講形態も検討していきたい。日本語部門:徳間晴美 開講3年目となる日本語関連講座について、以下のとおり報告する。■JLPT(日本語能力試験)N1講座 2023年度はN1レベルの講座を開講し、それぞれ7月と12月の試験日前に実施した(全8回)。講座は2022年度同様、manaba(LMS)を利用して受講生への連絡や資料配布を行い、授業はオンライン(同時双方向型)で進められた。受講生は5名前後で、JLPTのN1を受験するという目的を持った留学生や、中には、再受験に試みようという留学生もいた。 講座は、初回授業で一度問題を解いてみるところから始め、各受講生の希望も聞きとることで、学習内容を柔軟に調整しながら進められた。受講生も熱心に取り組み、少人数の講座であるという利点が生かされていると考える。
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