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研究所概要報告月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告公開講座研究プロジェクト報告研究業績78The Annual Report of the MGU Institute for Liberal ArtsFig.2. Normalized time history of Rectified surface EMG (R-EMG) activities from lower extremity muscles during back swizzle.Left panels indicate R-EMG activities in advanced Figure Skater. Right panels indicate R-EMG activities in novice Figure Skater. R-EMG value was expressed as the fractions of the maximum value attained during skating. %Time indicates the normalized time relative to the time required to skating. SOL: Soleus, MG: Gastrocnemius medialis, TA:Tibialis anterior, VL: Vastus lateralis, RF: Rectus femoris, VM: Vastus medialis, AM: Adductor magnus前後の時間局面における膝関節の屈曲および伸展において、股関節が受動的に回外されるのを抑えるように活動し、膝の屈曲・伸展が効率よく行えるように補助しているのではと考えられる。 Fig.2は初心者および上級者におけるバック スイズル動作中の各筋のR-EMGを示したものである。足関節の内転局面(0〜50%Time当たりで、両足がハの字の相)および外転局面(50〜100%Time当たりで、両足が逆ハの字の相)において、両者のSOLおよびMGの筋活動が認められたが、その筋活動レベルは上級者で著しく高い傾向であった。また、拮抗筋であるTAについては、上級者では顕著な筋放電は認められなかったが、初心者ではSOLおよびMGと同相で筋活動が認められ、それらの筋において共収縮が起きていることが観察された。この共収縮は各局面における筋出力を低減させる要因となることから、初心者においては足底屈トルクが効率的に発揮できていないことが示唆された。 VL,RFおよびVMについては、上述した各局面において、両者とも顕著な筋放電が認められた。しかし、初心者に比べて上級者では、各局面に対応した顕著な筋活動が認められ、その活動レベルは高い傾向であった。 AMについては、0%〜50%Timeの局面では大きな筋活動は認められず、50%〜100%Timeの局面で顕著な筋活動が認められた。この筋活動は上級者でより高く、且つこの局面の終末に向かって徐々に増大していた。これらの結果は、バック スイズル動作の後半の局面では、股関節を徐々に内転させながら

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