研究所概要月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告研究プロジェクト報告研究業績13The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts図5. 日傘の有無におけるWBGT・相対湿度の比較(* P<0.05 vs.日傘外) 図6. 日傘ありと日傘無しにおける気温35℃時の生体の脱水率(* P<0.05 vs.日傘なし) WBGTは、各条件とも日傘なしに対して日傘ありは、有意に低下し、約2〜3℃低下した。気温35℃では、WBGTが日傘なしで28℃以上の厳重警戒域であるのに対して、日傘ありでは、リスクが軽減した。また、相対湿度も各気象条件下において日傘ありがなしに比較して有意に低下していることが明らかとなった。 図6に2つの条件で測定した日傘ありとなしの35℃における脱水率を示した。日傘ありとなしの気象条件気温35℃におけるからだの脱水率は、日傘ありが有意に減少し、日傘なしでは、脱水率が2%を超える被検者も見られ、熱中症の危険が非常に高くなることが明らかになった。 以上のことから、屋外の炎天下での熱中症対策として日傘による直射日光を回避することは、学内で授業終了後、個々人が移動する際に使用可能であり、大規模な設備投資が不要で、コンパクトな熱中症予防対策として有効である。また、炎天下での練習において、休憩中や待機待ちの際の対策として有効と思われる。
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