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研究所概要月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告研究プロジェクト報告研究業績32The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts4. 考察及び今後の課題 上記の結果を踏まえ、以下では、本対象者の韓国イメージの特徴を中心に考察を行う。まず、得られたイメージの数からみると、韓国人や韓国社会に関するイメージ(肯定・否定を含む)が多く(121例(45.7%))、先行研究と比べ、特に韓国人に関わるイメージが多く見られ、本対象者は韓国を捉えるうえで、韓国社会とともに韓国人に対するイメージが重要な手がかりとなっていること〈表2〉 韓国語専攻の日本人大学生の韓国イメージ(肯定・否定別のイメージ数)親が教育熱心であることや受験戦争が大変であること、就職が厳しいこと、世論に国が左右されやすいなど韓国の社会問題に対する『現代韓国社会問題』、上下関係が厳しい、親しい人以外に冷たいなど人間関係における難しさを表す『人間関係困難』である。中立的なイメージを表すカテゴリーは、3つであった。コーヒーをよく飲む、辛いものが得意、キムチをよく食べるなど韓国の食文化の特徴に対するイメージである『食文化』、寒い、カフェがたくさんあるなど韓国の気候や暮らしのイメージを表す『自然・生活環境』、帽子率が高い、シンプルな服装の人が多いなど韓国人の装いの特徴を表す『服装』である。

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