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研究所概要月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告研究プロジェクト報告研究業績34The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts【主な引用文献】東洋「日本人のしつけと教育」東京大学出版会, 1994, 全214頁岩井朝乃「日本人交換留学生は韓国人をどのようにとらえているか─縦断的調査による肯定的・否げられる。これらは日本との比較から得られたものであり、このことから自文化の日本と異なると認識したものが、韓国という異文化への否定的なイメージに繋がる可能性が示唆される。このような否定的な認識は、留学を控えている日本人韓国語学習者の留学準備のみならず、渡韓後の充実した留学生活を妨げる可能性も十分考え得る。そのため、上記のような否定的イメージは、留学前の事前教育の内容として取り上げ、異なることが必ずしも否定的なことではないという認識を育む必要がある。これは、人の考え方や行動様式は、長く続いた社会文化的条件に対する適応を通じて歴史的に進化してきたものであるため、それがどのような状況に適応したものであるかについて環境と有機的なシステムとして認識することが必要であるといった東(1994)の指摘からも考えられることである。従って、韓国語教育現場において、留学予定の学生や留学後の学生を対象に上述した否定的イメージに関する内容を扱う際は、その背景にある社会文化的要因についても適切に言及することで、学習者が韓国という異文化を捉えるうえで、どのような状況に応じて韓国がそのようになったのかというように有機的に理解できるよう働きかける教員の役割が重要であろう。 本研究は、24名といったごく限られた学生を対象としているため、過度な一般化は控えたい。今後は、より多くの日本人韓国語学習者を対象とする量的調査を行うことが必要である。また、韓国や韓国人との直接的、間接的な接触経験が韓国イメージに影響を与える可能性が窺えたが、具体的にどのような経験であるのかに関しては明らかにされていない。今後は、日本人韓国語専攻者の韓国イメージの形成に影響を与える経験や社会文化的な要因についても追究していきたい。定的イメージの変化─」『日本言語文化』20, ■■■■■■■■, 2012, 全22頁呉正培「日本人大学生の韓国人に対するイメージの内容分析─韓国人大学生の日本人イメージとの比較─」『■■■■■■■』35, ■■■■■■■■■, 2013, 全15頁 川喜田二郎「発想法─創造性開発のために─」中公新書, 1967, 全234頁斎藤良子「日本人韓国語学習者の韓国、韓国人、韓国語に対するイメージとその変化」『日本言語文化』20号, ■■■■■■■■■■, 2011, 全24頁尹秀美・南相瓔「日本人の韓国に対するイメージに関する調査研究─金沢大学学生の「初習言語」学習者間の比較を通して─」『言語文化論叢』19号、金沢大学、全23頁Lysgaard, S “Adjustment in a foreign society Norwegian Fulbright grantees visitingthe United States” ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 7, 1955, 全27頁

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