研究所概要月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告研究プロジェクト報告研究業績52The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts味を持っている学生たちが交流できる場となった。参加者は早い段階で親しくなり、各回のテーマに基づいて自身の印象、経験、考えを積極的に共有する熱心な対話が展開された。このような交流の場を形成できたことは、教員として非常に喜ばしい成果であった。2.3 スペイン語部門:大森洋子 スペイン語では、昨年に引き続きオンラインコースを行なうとともに、Francisco GARZÓN先生を講師に、Tertuliaと名付けて、会話実践の時間も設定した。 自律的な学習をより効果的に行えるオンラインコース、セルバンテス文化センターが開設しているAVEglobalを、今年度も利用した。 オンラインコース:今まではそれぞれがDELE受験や将来の留学、さらには一定期間の現地での語学研修を経て、そこで得たスキルの維持等を考えての申し込みが目立っていたが、定期的なチェックをしないと学生が自律的に学習できているかを把握する方法について一層の工夫が必要であろう。 会話スペース:今年度の特徴としては、具体的な目標をもった学生の参加が多かったことがあげられる。講師の先生も参加者の興味にそってテーマを設定していただき、常に参加する学生が複数名いたと報告を受けている。会話することの楽しみに気づいたと言え、喜ばしいことである。時機にあったスペインのテーマや映像等を使ってスペインについての情報を共有することで、スペイン語圏への興味をかき立て、学習のモティベーションアップにはつながった。学習者同士の交流が活発になったことも特筆に値する。2.4 中国語部門:日高知恵実 2024年度ランゲージラウンジ(中国語部門)「中文会話倶楽部」は、中国や台湾の留学生スタッフが中心となり、さらに教員である日高がサポート役に入る形で運営をおこなった。開催日は毎週火曜日のお昼休みとし、春学期は4月16日から7月9日までの13回、秋学期は10月1日から12月17日までの12回、計25回実施した。開催形態は基本的には対面(横浜校舎6号館658教室)としたが、一方で、白金校舎を拠点とする学生の都合などを考慮し、Web会議ツール(Zoom)も用意したところ、少数ではあるもののアクセスがあり、参加を希望する学生の需要に応えることができた。 今年度は昨年度に引き続き、活動時間の大半を学生同士の自由な交流に費やした。参加者の中国語レベルは、学習を始めたばかりの学生、基礎がある程度できている学生など、学習歴も様々であったが、留学生スタッフが春学期・秋学期ともに5名ずつ参加していたことで、学生たちはそれぞれのニーズや興味に合わせた学習をおこなっていた。また毎回の活動において、留学生スタッフが中国や台湾の言語文化を紹介する時間も10分ほど設けた。参加学生の人数は各回3名から14名ほどであったが、少人数ゆえの利点もあり、定期的に参加していた学生たちは「中文会話倶楽部」の外
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