研究所概要月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告研究プロジェクト報告研究業績56The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Arts塩谷祐人コンテストの概要と目的 本コンテストは、初習外国語全言語(フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、韓国語、ロシア語)を学んでいる1年生を対象に募集を行い、同一作品の同一箇所(『星の王子さま』で主人公が星の王子さまと出会い、羊の絵を書いてとお願いされる場面)を朗読してもらい、コンテスト形式で発表してもらう企画であった。 事前に各参加者には発表する言語の該当箇所とその日本語の対訳を配布し、発表の準備にあたってもらった。これは、文法的な知識などを問うものではなく、まずは初学者が学んでいる外国語を声に出し、聞き手に伝わるように抑揚や文の区切り方、感情の込めかたなどを工夫してもらうこと、また自身が学んでいる言語で表されている語や表現が、他の言語ではどのような音になり、どのような響きをもっているのかを体験することで、複言語的な視点への関心を高めてもらうことが目的であったためである。当日の様子 鵜殿博喜学院長による開会挨拶に続き、フランス語6名(4グループ)、スペイン語13名(7グループ)、ドイツ語11名(7グループと既習者2名)、中国語2名、ロシア語3名の学生による発表が午前の部・午後の部と分かれてなされた。なお司会進行は、本学の留学生が務め日本語で行なった。 どの学生も自分たちが学んでいる言語で堂々と発表し、音楽を使う学生やスライドを使う学生、グループで役割を分担して行う学生たちなど、さまざまな工夫が見られた。開催前はわからない言語の発表の際は退屈してしまうのではないかとの懸念もあったが、実際は自身が学んでいる言語とは異なる言語の発表においても、聴衆としてみな発表を楽しく聴いている様子であった。 学生の発表後は公益財団法人国際文化フォーラム常任理事でありJACTFLの理事でもある水口景子氏による講評が行われ、複言語を学ぶことの楽しさと重要さが伝えられ、学生たちも楽しそうに熱心に耳を傾けていた。 講評後に表彰が行われ、各言語の優秀者には賞状が授与され、合わせて文化的な活動を支援する意味での賞金と出版社より提供のあった書籍などの副賞が贈られた。 コンテスト後はMGカフェにて懇親会を行い、会場では参加者および聴衆で参加した学生たちが学んでいる言語の枠を超えて交流を行なった。コンテストの成果 習い始めて約半年という経験の浅い学生たちにとって、何らかの発表の場があることで目標がで 2024年10月5日(土)、明治学院大学横浜キャンパスのチャペルにおいて教養教育センター初習外国語部門の主催で「第1回レシテーションコンテスト」を行なった。 レシテーションコンテスト開催報告
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