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研究所概要月例研究報告ランゲージラウンジ活動報告語学検定講座報告研究プロジェクト報告研究業績65The Annual Report of the MGU Institute for Liberal Artsなどがあると足が遠のいてしまうものと予想される。開講時限についても検討していきたい。 なお、必ずしも仏検合格という目的をもっているわけではない学生もおり、自身のレベルの確認などに利用している学生もいるようであった。気軽に立ち寄れる点は維持しつつ、その学生が継続して出席できるような工夫を考えていきたい。日本語部門:徳間晴美■JLPT(日本語能力試験)N1講座 2024年度はN1レベルの講座を開講し、それぞれ7月と12月の試験日前に実施した(全8回)。講座は2023年度同様、manaba(LMS)を活用して受講生への連絡や資料配布を行い、授業はオンライン(同時双方向型)で進められた。受講生は4名前後で、JLPTのN1を受験するという目的を持った留学生や、受験を検討している留学生もいた。 講座は、初回授業で学習したい分野を確認し、各回において学習内容を柔軟に調整しながら進められた。少人数である環境を生かし、受講生同士で学習方法に対する助言をし合うなど、共に学習する仲間としてお互いに打ち解けていく様子が見られた。問題を解いて解説を聞く、といった教師対受講者のやりとりだけでなく、学習コミュニティとして学び合える空間になっていたことは、オンラインではあっても貴重な空間であったと考える。■日本語教育入門講座 受講生は学部生6名前後であった。講座は、上記講座同様のmanaba(LMS)およびオンライン(同時双方向型)で実施した。 講座では、初級から上級までの幅広い日本語学習者について考えた。日本語を教えるということに限定されず、「コミュニケーション」の難しさについて受講生自身の振り返りを通して話を深めることもできた。また、それぞれに、地域での日本語ボランティアを始めてみたり、日本語学校のインターンに申し込んでみたりと、積極的に行動している様子が見られた。将来的に日本語を教えてみたいと考えている留学生の参加もあり、多様な視点からの学び合いの機会となった。

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