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教養教育センター長 森田 恭光
明治学院大学においては、教養教育の充実のため、5年前に教養教育カリキュラムの改革を教養教育センターを中心に行い、基礎、応用、発展の履修を可能とした「明治学院共通科目」を展開しています。
皆さんは、それぞれの学部や学科に所属していますが、「明治学院共通科目」は所属に関係なく、1年次から計画的に履修することにより、学際的な物の見方や考え方、調査や分析の方法、表現方法の基礎を身につけることができます。また、応用、発展を含め多くの学問分野の幅広い教養を学習することにより、社会における自らの生き方を主体的に打ち立てる力や自分とは異なる価値観や生き方を理解し調和のとれた社会を築いていく力、現代社会において今回、発生した新型コロナウイルスのようなこれまで体験していない事態や新しい状況に的確に対応できる力、多くの社会的な問題に対して多元的な視点から物事を考え解決していく力等の能力を備えることができるようになります。また、異分野や異文化の出来事や考え方を把握し、それぞれの分野で活躍している人々とのコミュニケーションを構築できるようになります。21世紀を迎え、変化の激しい流動的な社会に求められているものは、地球規模の視野で物事を多面的、多元的に分析し、各現象や物事の本質を見抜く力を身につけていることです。現代の教養として、他者の立場になって考えることができる想像力や国際化の進展する中で他者や異文化、宗教を理解し互いに尊重し合う資質と態度を身につけることや、科学技術をめぐる倫理的な課題や環境問題を含めた科学技術の功罪両面の正確な理解力と判断力を身につけることも切に求められる時代になっています。明治学院共通科目は、上記のために必要は「履修モデル」も提供しています。
「明治学院共通科目」は、建学の精神「キリスト教による人格教育」と創設者ヘボン博士の生涯を貫く信念 「“Do for others” (他者への貢献)」の教育理念のもと、他者との共生を目指し、外国語学、人文科学、社会科学、自然科学、健康・スポーツ科学等の各分野、また学際的なアプローチによる理論、実験、実習を重視した教育を行い、世界に生起する諸問題について柔軟かつ誠実に対処することのできる市民的教養を有する人材を養成することを目的としています。
現在、企業や社会においては、自分で問題を発見し、解決していく能力や自分の考えを的確に表現し伝える能力、加えて、目標を明確化し行動する能力が求められています。明治学院共通科目では、こうした能力を持つ人材も養成します。
「明治学院共通科目」は、4年間の学生生活を通じて、他言語によるコミュニケーション能力と幅広い教養を習得することが可能です。みなさんには、現代社会に生じている多くの問題を解決できる能力を身につけていただき、様々な社会環境で生活している人々と協力し、国内外で活躍する人間になってほしいと願っています。