今日の世界において、「食」の問題は私たちが直面している最重要課題の1つになっています。なぜなら、異常気象による水害や干ばつ、あるいは投機資金の食糧市場への流入などが世界的な食料不足をもたらし、人道上看過できない様相を呈しているからです。たとえば、アジア、アフリカ各国の貧困層では、必要な食料の確保という深刻な問題に発展しています。他方、日本では食の安全や39%という食料自給率の低さなどが問題になっています。
「食」の問題は、単に政治・経済の問題にとどまりません。それは各国の伝統・習慣や宗教に根ざしており、それぞれの文化と密接な繋がりをもっています。たとえば、日本などの捕鯨国の人がクジラを食べることや、イスラム教国の人が豚肉を食べないことなどがその例です。さらにまた、「食」は、私たちの健康と深く関わる問題です。
このように、「食」の問題は私たちの生活に直結するので、興味深い講義が期待できるものと確信いたしております。
日付 | 講演テーマ | 講演者 | |
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1 | 9月27日(土) | 暮らしの自給としてのボランティア ー農と食をめぐる実践から |
猪瀬 浩平 本学教養教育センター専任講師 |
2 | 10月4日(土) | 食と宗教 ―イスラムの断食(サウム)をめぐって |
花田 宇秋 本学教養教育センター教授 |
3 | 10月11日(土) | 空腹のまま眠りにつく6億5000万の人々 ―世界の過食と欠食の仕組み |
勝俣 誠 本学国際学部教授 |
4 | 10月18日(土) | 遺伝子組換え技術と私たちの食生活 | 上野 寛子 本学国際学部教学補佐 |
5 | 10月25日(土) | 食、風土、健康 ―米と日本人 |
井上 榮 大妻女子大学家政学部食物学科教授 |
期間 | 2008年9月27日(土)~10月25日(土) 毎週土曜日 午後1時15分~3時30分 全5回 *ただし、第1回と第5回は、開講式および閉講式を行うため、15分繰上げて1時からの開催となります。 |
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募集人数 | 150名 |
会場 | 明治学院大学横浜校舎 5号館 520教室 |
受講料 | 3,500円 |
申込期間 | 2008年8月18日(月)~9月13日(土) 消印有効 |
申込方法 | はがきに、次の事項を明記して下記へお申し込みください。 1.氏名(フリガナ)/2.性別/3.年代/4.住所(郵便番号)/5.電話番号 【個人情報の取り扱いについて】 明治学院大学では、受講生の皆様の申込時における個人情報については、「学校法人明治学院個人情報保護方針」に副って厳重に管理いたします。これらの個人情報は、明治学院大学公開講座及び大学諸行事のご案内用としてのみ利用いたします。第三者には提供いたしません。 |
申込先 | 〒244-8539 横浜市戸塚区上倉田町1518番地 明治学院大学 総務課横浜庶務係 「明治学院大学公開講座係」 |
問合せ先 | 明治学院大学 総務課横浜庶務係 公開講座担当 TEL:045-863-2177/FAX:045-863-2178 E-mail:shomu@mguad.meijigakuin.ac.jp 受付時間:平日9:00~16:30 |
受講決定通知は、9月中旬頃に受講料振込用紙といっしょに郵送予定です。
なお、受講料は、講義初日までにお振込みください。